市民参加型「堤防アート」優秀賞

蒲郡市市制70周年記念で制作/第16回建築コンクール

2025/02/04

建築コンクールで優秀賞に選ばれた堤防アート「蒲暦」=蒲郡市栄町で(提供)

 蒲郡市が市制70周年を記念して昨年12月に完成させた市民参加型の「堤防アート」が、第16回建築コンクールで最優秀賞に次ぐ優秀賞に輝いた。市シティセールス推進協議会が3日、発表した。

 コンクールは、愛知建築士会名古屋北支部が主催。今回は「コードな建築」と銘打ち、「呼応してつくる建築」などをテーマに作品を募ったところ、41点の応募があった。

 審査員は建築家の伊礼智さん、デザイン活動家・D&DEPARTMENTのナガオカケンメイさん、建築家の栗生はるかさん。市の堤防アートについて「一番コードな作品。ベースの曲線を主催側が用意し、その上に参加者が書いて和音を重ねている」「この人数でひとまとまりの作品をつくるのはかなり難しいが、よくできている」などの選評があった。

 堤防アートは、市内栄町の海岸線にある全長約450メートルの防潮堤に描かれた壁画。「蒲暦(がまこよみ)」と銘打ち、古くから使われている暦「二十四節気七十二候」になぞらえて、72の市内の風景が季節順に描かれている。市内外から大勢の人が描き手として加わり、約1カ月で仕上げた。

 堤防アートを監修したのは「スケッチジャーナリスト」として活動する市内在住の大角真子さん。「参加者が全体の仕上がりを意識して、ルール(コード)を尊重して描いてくれたからこそ、一つの作品になった。みんなの賞です」とコメントを発表した。

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