県公衆衛生研究会で知事表彰/保健師・河合哉歩さんが豊川市長を表敬
2025/02/04
竹本市長に知事表彰の受賞を報告した河合さん㊨(豊川市役所で)
県公衆衛生研究会で知事表彰に輝いた豊川市保健センターの保健師の河合哉歩(さいほ)さん(26)は3日、市役所で竹本幸夫市長に受賞を報告した。
河合さんは、接種率が低かった子宮頸がん予防のHPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンの啓発に取り組むプロジェクトチームの一員。市教育委員会や医師会との多職種連携や、接種率が大幅に向上した実効性、研究会での発表内容が高く評価され、37団体中5団体に贈られる知事賞に選ばれた。
全国で毎年約1万1000人の女性がかかる子宮頸がんはHPVが原因とされるが、市ではワクチン接種率が低いことを医師会から指摘されたことで一昨年11月にプロジェクトを発足。医師や保健教員への勉強会や中学校や高校での出前講座を実施した。
河合さんは同世代の友人にも意見を聞きながらSNS配信や、視覚的に分かりやすいチラシやポスターの作成にも尽力。その結果、5~6%だった市民の累計初回接種率が50%を超えた。「ワクチンを知らずに後悔する方を減らしたい。ほかの自治体も参考にしてもらえたら」と話した。
市では小学6年から27歳までの女性対象の無料接種期間の延長を県内で最も早く決めた経緯がある。竹本市長は「市の取り組みを周知してもらい、ありがたい限り」とねぎらった。