栂池高原スキー場事故犠牲者の冥福祈る
2025/02/04
追悼の言葉を読み上げる広瀬学長(愛知大学豊橋キャンパスで)
スキー場の雪崩事故で亡くなった愛知大学の女子学生2人を悼む慰霊追悼式が3日、豊橋市町畑町の愛大豊橋キャンパスで開かれた。大学関係者ら約80人が冥福を祈った。
式で広瀬裕樹学長は「前途洋々たる2人から未来を奪ってしまったことは痛恨の極み。深くおわび申し上げる」としたうえで「大学には動かし難い責任があり、重く受け止めている。今後も教職員一同が慰霊の日を機会に思いを新たにし、これからも再発防止を継続していく」と追悼の言葉を読み上げた。その後、参列者一人一人が慰霊碑に献花した。
この日は事故現場の長野県の慰霊碑前でも追悼式があり、参列した小林慎哉副学長が学長の追悼の言葉を代読した。
事故があったのは、2008年2月3日。長野県小谷村の栂池(つがいけ)高原スキー場で学外授業中、学生5人と指導担当の非常勤講師が立ち入り禁止区域に入り、雪崩に巻き込まれた。うち女子学生2人が亡くなった。
大学は現地と豊橋キャンパスに慰霊碑を建立し、この日を「慰霊の日」と定め、毎年追悼式を開いている。