「こども警察官」が安全運転呼びかけ/豊橋署
2025/02/15
学生らに啓発品を配る園児(ユタカ自動車学校で)
豊橋署は14日、豊橋市中野町のユタカ自動車学校で、たかくら幼稚園(同市鍵田町)の園児が教習生にチョコレートを贈る啓発活動を行った。バレンタインデーにちなみ、警察官姿の子どもらが、将来のドライバーに安全行動を呼びかけた。
有楽製菓「豊橋夢工場」で作る同社の看板商品「ブラックサンダー」と交通安全の啓発チラシを配布。年長児24人が、間もなく運転免許を取得する学生とふれ合いながら事故防止を願った。
秦佑稀人(ゆきと)君(6)は、10個ほどのチョコを配った。「警察官の服を着ることができて良かった。みんな安全運転してほしい」と感想を話した。
同校には、高校生や大学生らが免許取得のために来校し、現在は平日の日中も利用者が多い時期。間もなく運転手となる若者の事故を防ごうと、豊橋署は「こども警察官」や市を代表する企業の有楽製菓に協力を呼びかけて活動した。
同社総務課の宗形藍季さんは、活動後に「みんなのおかげで、たくさん配ることができた」と園児に感謝し、ブラックサンダーをプレゼント。
同校は反射材付きのキーホルダーを子どもらに贈った。
昨年に県内では運転免許を取得して1年未満で、6人が死亡事故の当事者となった。今年に入り、全国では複数の若者が乗った車両による死傷事故が発生。東三河でも、交通の流れが変わる春先の事故発生が懸念される。
竹村賢二署長は「初心者運転手の重大事故を防ぐため、皆さんに協力をお願いした」と参加者に向けて感謝の言葉を述べた。