福江高校観光ビジネスコース3年生考案 試作販売/特産マスクメロン果汁で香り豊かな飲み物に
2025/02/15
考案した「くりーむめろん」を手にする生徒たち(伊良湖菜の花ガーデンで)
田原市にある県立福江高校観光ビジネスコースの3年生が、地域の特産マスクメロンの果汁を使った飲み物「くりーむめろん」を考案した。
3年生14人は、SDGs(持続可能な開発目標)を学ぶ中で本来食べられるのに廃棄されてしまう食品を減らす取り組みを知り、昨年夏、農業が盛んな渥美半島で廃棄される農産物の活用策を考えた。
代表的な農産物のマスクメロンに焦点を当て、糖度検査に使われたメロンを「子どもも大人も好きなクリームソーダ」に使うことにした。
スーパーマーケットを展開する地元の渥美フーズの協力で絞られたメロンの果汁、炭酸水などを材料に「くりーむめろん」が誕生。使用するプラスチック容器には、生徒たちで考えたイラストを貼った。菜の花畑のブランコに座った高校生が「くりーむめろん」を飲んでいる姿が描かれ、福江高校を紹介するインスタグラムを見られる二次元コードも添えた。
今月1日、生徒たちは観光客が訪れる同市堀切町の伊良湖菜の花ガーデンで試作販売した。渥美フーズが用意したキッチンカーで販売にあたったり、菜の花畑を歩いて呼び込みをしたり。購入した人たちからは「メロンの香りが豊か」「まろやかな甘みで、おいしい」と好評だった。
生徒たちは「観光地、伊良湖をPRする飲み物になれば」と期待する。今後、「くりーむめろん」の商品化に向け、後輩の新3年生が引き継ぐ。