新アリーナ問題/豊橋市武道館を利用の5競技団体/長坂市長へ緊急要望書
2025/02/23
長坂市長(右から4人目)に要望書を手渡した武道関係者ら=豊橋市役所で
豊橋公園内の豊橋市武道館を利用する5つの競技団体は21日、市役所に長坂尚登市長を訪ね、武道館機能を含む多目的屋内施設と相撲場の整備計画の継続を求める緊急要望書を提出した。同施設に関連する要望活動をした競技団体は、これで計9団体になった。
計画では建設から半世紀余りで老朽化し、洪水時に建物が流失、倒壊するような氾濫が起きる恐れのある「家屋倒壊等氾濫想定区域」に建つ武道館の場所を移し、公園内に新設する多目的屋内施設に複合化する予定だった。昨年11月に当選した長坂市長は計画中止の公約に沿って、事業者との契約解除に向けた手続きを進めている。
要望書は豊橋柔道会、豊橋弓道協会、豊橋相撲協会、豊橋空手道連盟、日本拳法豊橋協会の連名。現在地を離れた場所での武道館機能を含む多目的屋内施設と相撲場の早期整備着手と、そのために武道関係者との丁寧な話し合いの場を早急に持つことを求めている。
要望書を受け取った長坂市長は記者団の取材に、武道館の建て替えが「いずれは必要になる」との認識を示しつつ「具体的な検討は契約解除されないとできない」とした。
提出後、豊橋相撲協会の合川嘉信会長も取材に応じ「1日でも早く、いい環境で子どもたちが武道に親しみ、心身を鍛える活動にいそしめるようにしていきたい」と述べた。
今月12日には豊橋バレーボール協会など市内の4つの競技団体も、計画継続を長坂市長に要望した。