音羽地区の消防団詰所を再整備や防火衣を更新/豊川
2025/03/07
過去に豊川市内で発生した火災で活動する消防隊
岩手県大船渡市の山林火災は発生から1週間が経つ。山林の多い東三河でも警戒が必要で、豊川市では林野火災の多い音羽地区の消防団詰所を再整備したり、防火衣を更新したりして消防体制の強化に取り組む。
長沢町の市消防団第6方面隊長沢分団の消防体制を充実させる狙いで、老朽化している分団詰所を来年度末までに再整備する。場所を長沢小学校南側から西側に移転新築し、エアコンや女性用トイレも整備して団員が活動しやすい環境を整える。
山林に囲まれた長沢町では、たびたび野焼きを原因とする火災が発生。2023年1月には名鉄名古屋本線沿いののり面で発生し、同線が一時運転を見合わせる事態となった。
市は、音羽地区だけでなく市内全域の団員らの活動用装備品の充実も図り、26年度まで3年かけて、軽量で透湿性に優れた安全性の高い防火衣に更新していく。
消防署本署(諏訪)では、人命救助に役割を発揮する資機材を積載した救助工作車を更新する。高規格救急自動車も更新し、新たに電動ストレッチャーや自動心臓マッサージ器を導入する。
岩瀬誠消防長は「近年、激甚化・頻発化する自然災害や多種多様化する救助事案に対し、迅速・的確に対応するため最新鋭の装備と資機材整備を進めていく」と話している。