三河港で「合同テロ対策訓練」

不審船を摘発・テロや有事に備える/豊橋税関支署、三河海上保安署

2025/03/07

不審船の摘発を行う三河海上保安署の職員ら(三河港で)

 三河港でのテロ行為や不審船への対応力を高めるため、名古屋税関豊橋税関支署と三河海上保安署、豊橋署は5日、豊橋市神野ふ頭町の海上で「合同テロ対策訓練」を行った。3機関の職員約30人が連携して海上での有事に備えた。

 訓練は、三河港岸壁で不審な船と人物が接触しているとの118番通報を受け、3機関の巡視艇が出動。逃走する不審船を追跡し、海保の巡視艇「ひめかぜ」が乗組員を逮捕した。

 また、岸壁にいた刃物を持った不審者は豊橋署員が取り押さえた。

 三河海保は不審船に「立ち入り検査」を求めて停船を要請。警告を聞かずに逃走して拳銃を発砲してきたため、捜査権に切り替えて「正当防衛射撃」を行った上で船上に乗り込んで制圧した。

 3機関は例年、合同訓練を実施。今年は4月に「大阪・関西万博」が開幕するため、各種テロの発生を想定しながら連携を深めた。

 密輸対策として、三河港に着岸する船への「合同船内検査」も重ねている。税関の水嶋英子支署長は「訓練の反省を生かして有事があった際の対応力を高めていきたい。不審な船や人物がいた際は通報していただきたい」と市民に協力を呼びかけている。

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