脱炭素チャレンジカップ2025で奨励賞
2025/03/07
伊藤教育長を表敬訪問したうにうに隊のメンバー(田原市役所で、提供)
田原市立田原中学校の生徒有志による「うにうに隊」が、「脱炭素チャレンジカップ2025」で奨励賞に輝いた。このほど、田原市役所に伊藤正徳教育長を表敬訪問し、生徒たちは「ウニを田原の名産にしたい。ムラサキウニの飼育実験を通して、海の環境やブルーカーボン生態系の保全を進めていきたい」と展望を語った。
うにうに隊は、同校のボランティアクラブ「たはランティア」の中で、海や藻場の保全に取り組むグループ。
渥美半島沖でも地球温暖化の影響で冬季の海水温が上がったことなどにより、アイゴやムラサキウニなどの食害が進み、磯焼けが発生しているという。うにうに隊は、藻場再生によるブルーカーボン生態系の保全、再生を目指し、ムラサキウニを駆除するだけでなく、有効活用しようと飼育実験に取り組む。
地元の漁師らと協力して、地域の名産・菜の花や規格外野菜、オカワカメなどを与えることで、地域の特性を生かしつつ、身入りをよくすることにも成功している。
脱炭素チャレンジカップは、脱炭素を目的とした地球温暖化防止に関する地域活動の取り組みを表彰する全国大会で、書類とプレゼンテーションによる審査がある。うにうに隊は、惜しくもファイナリストには選ばれなかったものの、脱炭素につながる活動実績のある団体としてジュニア・キッズ部門で奨励賞を受けた。
表敬訪問した生徒たち9人は、活動での役割や受賞の喜びなどを語った。伊藤教育長は「ぜひ次の世代にも伝えてほしい。生徒みんなで活動をやってもらえるようにしたい。続けていくことが大事なので、仲間づくりをしっかりやって」とエールを送った。