「時代を結ぶ墨絵の響き」第一弾

豊川稲荷御開帳記念企画の襖絵プロジェクト始まる

2025/03/11

襖絵に向き合う、墨絵師の西元祐貴さん(豊川稲荷 最祥殿で)

 2026年に開催される豊川稲荷御開帳の記念企画「時代を結ぶ墨絵の響き」の第一弾として、今月から襖絵プロジェクト「甲巻 豊川の四季をテーマに紡ぐ物語」の制作が始まった。豊川稲荷の最祥殿の12枚の襖に、国内外で注目を集めている墨絵師、西元祐貴さん(36)が伝統的な鳥獣戯画に現在の感性を融合させ、豊川稲荷を舞台に紡ぐ新たな物語「豊川 新鳥獣戯画」を描く。

 西元さんは、「『時をつなぐ』作品としてリスペクトされている国宝・鳥獣戯画の精神を受け継ぎ、未来へ繋ぐ文化創造の新たな一歩として『豊川 新鳥獣戯画』に取り組む。

 今の時代を描き、技術とともに次の時代につなぎたい」と語った。

 「豊川 新鳥獣戯画」の第一回公開制作が、7日から9日まで行われた。「春の物語 命の目覚めと水の息吹」と題して、豊川の大地の生命力を表現した。導き手として描かれている「狐」が豊川稲荷を象徴し、見る人を物語に引き込んでいく。

 9日の公開制作は、福山憲隆住職や関係者らが見守るなかで行われた。

 福山住職は襖絵を見て「圧巻」と述べたうえで、「迫力があります。技術とともに西元さんの知識の広さや深さが感じられる。多くの人に喜んでいただけるのでは」と話した。

 制作の様子や、今後の予定などを、公式ホームページなどで順次発表していくという。

「春の物語」の仕上げにかかる西元さん(同)

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襖絵に向き合う、墨絵師の西元祐貴さん(豊川稲荷 最祥殿で)

「春の物語」の仕上げにかかる西元さん(同)

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