豊川市で進む管内カメラ調査

埼玉の道路陥没事故受けて下水管緊急点検/路面下空洞調査も実施

2025/03/17

豊川市の下水管に続くマンホール(豊川市内で)

 1月下旬の埼玉県八潮市の大規模な道路陥没事故を受けて、東三河でも原因とされる下水管で緊急点検が行われている。過去に陥没が起きた豊川市では今月末まで管内のカメラ調査をしており、合わせて路面下空洞調査も進めている。

 豊川市の上下水道部によると、市内で管径が最も大きい1・2~1・35メートルのコンクリート管、最下流部の土かぶり4・6メートル、延長2・2キロにおいて、今年度の点検調査業務に追加する形でカメラ調査を実施している。

 今年度末で整備後の経過年数が35年を超える管路は100%となり、25~34年が経過した管路は89・3%に及ぶことから、点検調査で劣化があった場合には修繕や管の更生・布設替えを行っている。新年度はストックマネジメント事業として総額1億9328万円の予算を計上し、汚水管の点検調査は延長約15㍍で、修繕・改築は延長約1キロで工事を予定している。

 市内では2017年、豊川稲荷大駐車場前の雨水管マンホールに起因する形で陥没が発生した。これを機に路面下空洞調査も進めており、建設部によると1・2級市道は全42・82キロで完了。そのほかの生活道路では約68%で調査を終えている。

 調査の判定基準は3段階で、陥没危険度が高いA判定は40カ所、陥没の危険性は低いが空洞の成長要因があるB判定は128カ所、空洞があるC判定は167カ所だった。A判定の40カ所はすべて修繕を終え、B、C判定とされた場所は重点的に道路パトロールを行うなどして状況の変化を注視している。

 トラック運転手1人が行方不明となっている埼玉県八潮市の陥没事故は、腐食した下水管に周りの土砂が取り込まれ、舗装面の下の地中に空洞ができたことが原因とされる。水道管は40~50年を目安に更新する必要があるとされるが、八潮市の下水管は42年前に敷設されていた。

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