豊川市船山古墳公園が完成

三河最大規模の古墳憩いの場に/来月1日から供用開始

2025/03/21

車が3台止められる駐車場もある(豊川市船山古墳公園で)

 三河最大規模の古墳が公園となった。豊川市八幡町上宿に「豊川市船山古墳公園」が完成し、4月1日から供用を開始する。案内看板や駐車場(3台)も設けられ、名鉄国府駅の徒歩圏内にあり多くの来訪者が期待される。

 1965年7月1日、市の史跡に指定された船山第1号墳は全長約95メートルの三段築成の前方後円墳で、三河地方で最大級。発掘調査により、くびれ部の両側に「造り出し」という祭壇があり、北側では円筒埴輪(はにわ)などが並べられ、南側には小型の土製品が供えられていたことが分かっている。

 墳丘や出土品の形状から古墳時代中期の5世紀後半ごろの築造と考えられ、有力な豪族の墓と推定される。すぐ北側にはかつて2号墳も存在していた。

 市は公園として保存整備するにあたり、通学路にもなっている西側の歩道拡幅に伴って盛土の一部をコンクリート壁で造成。古墳の頭頂部にあった上宿神社は、すぐ東側に移設された。出土品は、三河天平の里資料館や桜ヶ丘ミュージアムで展示している。

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