鮮やかな桃色の美濃和紙使い一つ一つ手作りで仕上げる/豊橋
2025/03/26
勝花作りに取り組む氏子たち(白山比咩神社で)
華やかな勝花を背負って豊橋のまちなかを練り歩く伝統の「吉田花祭り」が5月4、5日に開かれる。祭りの準備が最盛期を迎えており、氏子たちが勝花作りに追われている。
勝花は、鮮やかな桃色で、美濃和紙3枚を使って一つ一つ手作りされる。長さ約180㌢の竹に50房つけ、背負子(しょいこ)に6本刺して背負い、行列する。全部で1万8000個が必要だ。
このため、氏子たちは2月から作業を進めてきた。中には家で作りためる人もおり、隣近所の人たちが力を合わせて祭りを支えている。
吉田花祭りは、豊橋市広小路の白山比咩(はくさんひめ)神社に伝わる祭礼で、1655(寛文5)年にみこしを新調したことをきっかけに始まった。1945(昭和20)年から途絶えていたが、2017年に地元の人の手で復活した。
実行委員会の会員たちは「多くの人に訪れてもらい、祭りを盛り上げてほしい」と話している。