治水対策改善など求める

豊川霞堤地区浸水被害軽減対策協議会に異議申立書/豊川市金沢町町内会 公文書での回答希望

2025/03/26

西原副会長へ異議申立書を手渡す安藤町内会長㊧(金沢構造改善センターで)

 豊川(とよがわ)沿いの豊川市金沢町の町内会が24日、国交省中部地方整備局豊橋河川事務所や豊川市などでなる「豊川霞堤地区浸水被害軽減対策協議会」に治水対策の改善などを求め、異議申立書を提出した。

 町内には、河川の増水時に堤防の開口部から放流して下流域での洪水を防ぐ金沢霞堤がある。しかし大雨のたびに浸水し、住民らの避難が遅れるなどしている。

 町内会は自治体による治水管理や避難情報の発令体制に対し、国の指針や法律などの参考資料を添付しながら、改善を求めた。異議申立書によると、①霞堤地区における浸水被害軽減計画には具体的な災害応急や復旧対策が示されていないとして補償や支援を要望②溢水が発生した時点での警戒レベル5(緊急安全確保)の発令③大雨が予想される際の豊川放水路分流堰ゲートの操作規則の見直し④本堤(完成堤)を築くことなどを挙げている。

 町内の避難所に指定されている長慶寺住職で安藤昌巳町内会長は、一昨年6月の集中豪雨の際にも避難情報の発令時には自宅周辺が冠水し、避難できなかった人がいたと説明したうえで、協議会の対応を「問題点を長年放置して住民を危険にさらし、人為的に水害を引き起こしていると言っても過言ではない」と指摘し、公文書での回答を希望した。

 協議会の副会長で、豊橋河川事務所の西原均副所長は「協議会で共有し、どのように回答するか話し合いたい」と話した。

金沢霞堤地区にある小堤の建設地㊨と監視カメラ(豊川市金沢町で)

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