いなりん歯っぴ~ケース無料配布/市内の3歳児対象に豊川市/歯の健康への意識向上も図る
2025/04/09
いなりんが映える乳歯ケース(豊川市役所で)
豊川市は今年度から市内の3歳の子どもたちに、抜けた乳歯を保管できる「いなりん歯っぴ~ケース」を無料配布する。
このケースは、直径10センチの丸型で、市内に本社を置くプラセス(宿町)が自動車部品のアクリル端材を活用して作製した。子どもに人気の豊川いなり寿司(ずし)のキャラクター「いなりん」をデザインし、暗い場所でも発光する素材を使っている。乳歯20本すべてが保管できる。
3歳児健診の対象となる約1500人全員と、妊産婦歯科健診を受診した人に先着順に配る。
近年、乳歯は成長を実感したり、家族との思い出を残したりするものとして大切に保管する家庭が多いという。元気なとよかわ発信課の職員が、子育てする友人の意見を参考に発案した。
市内では学校でのフッ素洗口の環境が完全ではない関係で虫歯のある子が比較的多く、中学1年生の歯の有病率は県平均(14・8%)より高い20・7%。保健センター職員は「歯の健康を意識する機会にしてほしい」と話す。