県内市町村25年度普通会計当初予算概要/県まとめ
2025/05/03
県内市町村の歳入構成
愛知県内の市町村における2025年度普通会計の当初予算概要を、県がまとめた。予算規模は3兆9103億円となり、24年度より8・3%増え過去最大となった。
普通会計は、一般会計のほかに特別会計もある市町村会計において、企業会計や国民健康保険事業会計などの公営事業会計を除いた会計をまとめた会計区分で、自治体ごとに異なる会計制度の財政比較などを行うために使われる。
名古屋市を含む県内54市町村の予算は、歳入面では定額減税の終了に伴い個人市町村民税は増加する一方、減税分を補った地方特例交付金が減少。児童手当負担金増などに伴う国庫支出金の増加や、普通建設事業の財源となる地方債も増え、自主財源の比率は前年度比1・1ポイント低下の56・9%になった。
歳出では、児童手当制度拡充の平年度化などによる扶助費増加のほか、人件費や公債費など義務的経費は依然として増加傾向にある。
地方債の残高は、25年度末で2兆7062億円に上る見込みで、24年度より4・3%増加する。