「義元の胴塚」に総勢約90人が参列/豊川市牛久保町
2025/05/13
義元の胴塚を供養(大聖寺で)
今川義元公供養祭が11日、豊川市牛久保町の大聖寺(植村純哉住職)で行われた。今川義元公奉賛会や竹本幸夫市長、地元関係者、今川義元の首塚をまつっている静岡県からも関係者が訪れ、総勢約90人が参列した。
今川義元は1560年、尾張桶狭間の合戦で織田信長の奇襲にあって討ち死に。首を取られた義元の胴体を背負って牛久保まで逃れた家臣によって葬られ、石の手水鉢(ちょうずばち)を載せて墓石の代わりにした「義元の胴塚」があるといわれている。
供養祭は、近年において牛久保町民によって始まった。1945年の三河地震の際に胴塚の一部が崩れ、地元町民が整備し供養したのが祭りの始まりで、今回で63回目となった。
奉賛会会長の池田力さんは「年に一度の供養祭は、地域の歴史と文化の継承とともに交流の場でもある」と述べ、「地域の絆を深めていきたい」とあいさつした。