豊橋市美術博物館/地元にゆかりあるアーティスト出展/来月1日までげん展開催
2025/05/28
作品に見入る訪れた人たち(豊橋市美術博物館で)
東三河にゆかりのあるアーティストが思い思いの作品を寄せた「げん展」が27日、豊橋市美術博物館で始まった。27人が絵画や版画、半立体、立体など62点を出展している。
そのうちの一人、伊藤旭さんはマイカペーパーに墨汁で、中東で出会った少女の姿を描いた。仕事で訪れた村で偶然出会った少女はスナイパーとして働いていたといい、「村では物憂げな表情でも、仕事になると厳しい表情になった。三白眼の瞳が印象的だった」と説明する。
近藤依子さんは初の出展。銀の板を焼いたり腐食させたりしてさまざまな紋様を描き出し、現代的にデザインした。原歩さんは小さな争いが大きな戦争の火種になると思いを託し、ブロンズを鋳造してテディベアを取り合う少女の姿を表した。
関係者の一人は「メンバーは国内外問わずさまざまな形で活動している。作品が集まる機会なのでぜひ見てほしい」と来場を呼びかけている。6月1日まで。