信金社会貢献賞で個人賞

豊川信金事務部システム課主任調査役の森田孝徳さん/地域資源「梅」を 活用した地域づくり/豊川信金では初の快挙

2025/05/28

東門谷での梅狩りには毎年多くの家族連れが参加する(提供)

 全国信用金庫協会が主催した「第28回信用金庫社会貢献賞」で、豊川信用金庫事務部システム課主任調査役の森田孝徳さん(47)による新城市東門谷での「地域資源『梅』を活用した地域づくり」が個人賞に選ばれた。豊川信金では初めての受賞となる。

 森田さんは、実家のある4世帯しかない東門谷集落で「ひがしかどや明日みらい研究会」の事務局長や会長として、地域外からの関係人口を増やす活動を2015年から続ける。

 16年からは担い手不足で出荷されなくなっていた梅の実を活用し、収穫体験や梅酒の試飲イベントを開催。集落の稲作農家にブランド米を提案し、実際に生産したこともあった。

 森田さんは「小さな限界集落のまちおこし活動にスポットを当てていただき、今後の活動への励みとなりました」と感謝。そのうえで「9年間の活動の中で600人を超える関係人口『ひがしかどやツナガリビト』の人の輪ができた。そんな方々が毎年、東門谷を訪れてくれるのが最大の喜びです」と説明する。

 活動で集落の関係人口は少しずつ増えているといい、「今後この地域が住民とツナガリビトの共創によって持続可能な地域となっていくことを願い、できることを仲間たちと進めていきたい」と話す。

 この賞は1997年から、全国各地の信金や職員がさまざまな分野で行う地域や社会への貢献活動を顕彰している。

イベントであいさつする森田さん(同)

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