NITEが呼びかけ/夏場の熱中症対策と製品事故防止のため
2025/06/01
延長コードから発火する事故再現イメージ(NITE提供)
本格的な夏の暑さを迎える前に、エアコンの試運転をして正常に作動するか確認するよう、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)がこのほど、呼びかけを行った。エアコンの修理・工事依頼は夏場に集中するとして、早めのチェックと不具合の対処で、暑い日の熱中症対策として使うことができるほか、製品事故防止にもつながるとしている。
NITEによると、2020年度から24年度までの5年間にエアコンの事故は363件あった。原因として、設置状況の不備や説明書で禁止されている行為などによる「製品に起因しない」事故が多く発生した。
試運転前に確認するポイントとして、延長コード等を使わず、電源プラグは専用コンセントに差しているか▽電源プラグや室内機のフィルターにほこりがたまっていないか▽室外機の上や前後など周辺に物を置いていないか▽除湿水が流れるドレンホースの排出口がふさがれていないか▽30分程度冷房運転をして冷風が出るか、異常が生じないか―を挙げた。