避難や安否確認など手順を確認

汐田小学校で不審者対応避難訓練行う／豊橋

2025/06/05

子どもたちに呼びかける信田巡査部長（豊橋市汐田小学校で）

　不審者が校舎内に侵入したという想定で豊橋市汐田小学校（鈴木秀典校長）は４日、不審者対応避難訓練を行った。全校児童５７０人と教職員約45人が参加し、現場対応と避難、安否確認など一連の手順を確認した。

　訓練では、不審者役の教諭がバットを持ち、大声を出しながら２年生の教室に侵入を試みた。担任教諭が制止している間に、連絡を受けた職員室から避難を指示する合言葉「スズメバチ」の放送があり、児童たちは体育館に避難。不審者は駆け付けた教員らに取り押さえられた。

　同校は、毎年同様の訓練を行っているが、より実際的な訓練にするため、事前に豊橋署を訪ねて専門的な意見を聞いたという。

　当日の様子も見ていた同署生活安全課の信田陽介巡査部長は「避難後も先生の指示が聞こえるよう、静かに待っていてほしい」と児童たちに講評した。

　また、「学校の外では先生も守れない」と連れ去り防止の合言葉「つみきおに（ついていかない・みんなと一緒・きちんと知らせる・大声で助けを呼ぶ・にげる）」を確認し、子どもが駆け込める「『こども１１０番の家』を探しておいて」と呼びかけた。