豊根の温泉施設でパスタなど週2日提供
2025/06/06
試食会を開いた内田夫妻(豊根村で)
食事提供を休止していた豊根村上黒川の日帰り温泉施設「湯~らんどパルとよね」で8日、村の地域おこし協力隊を務める内田貴博さん(44)、成葉さん(33)の夫婦が食堂の営業を始める。水、日曜の週2日、パスタなどを出す。貴博さんは「湯上りにくつろいで食事をしていってもらいたい」と話している。
パルとよねは村の施設で、とろっとした泉質は温泉ファンの人気が高い。2022年に村直営となり、食堂はいったん閉店した。
内田夫妻は23年に協力隊として採用され、豊橋市から移住。農産物加工を手伝ったり、パルとよねの泉質を再現した入浴剤を企画したりしてきた。
飲食店を開いた経験もあり、食堂再開を担うことになった。
店名は「温泉となり食堂」で、営業時間は温泉より長い午前11時~午後8時。パスタセットや定食、手作りケーキ、ドリンクを出す。他に、キノコなど地元食材を生かしたおつまみやアルコール類を用意し、村特産のキャビアも提供する予定だ。
4日には近隣住民らを招いた試食会を開いた。上黒川区の熊谷雅代さん(47)は「とてもおいしかった。地区の人たちが集まれる場所になるし、温泉のお客さんが喜んでくれると思う」と笑顔を見せた。
2人は来年3月に協力隊の任期が切れた後も営業を続け、営業日は増やしていく考えだ。