「いま一度チャレンジ」

土屋町長が再選目指し立候補表明/信念曲げず種まいてきた/設楽町

2025/06/06

町長選立候補を表明した土屋氏(設楽町議会で)

 設楽町の土屋浩町長(64)は5日に始まった町議会6月定例会で、任期満了に伴う町長選(10月14日告示、同19日投開票)に再選を目指して立候補することを表明した。「3年半、信念を曲げずに種をまいてきた。芽が出たものも、これから出るものもある」と強調し、「いま一度チャレンジして、住民の皆さんから評価を受けたい」と意欲を示した。

 公約の進ちょくや次期町長選への対応を尋ねた山口伸彦議員の一般質問に答えた。

 この中で、土屋氏は「夢がないと町は将来へ向かっていけない」と指摘。ある大学と町が連携協定締結を協議していると明かした上で「将来、サテライトキャンパスができればうれしい。若い方が来れば町のあり方が大きく変わる」と語った。

 設楽ダム完成後の水力発電構想に関しては、二酸化炭素排出権をてこに民間企業と関係を築き、町づくりに生かしていく考えを示した。

 1期目の成果としては、町観光協会の法人化と旅行業登録に言及。「まずは多くの方に来ていただき、ファンになってもらうことが大事。観光に携わる人たちが、自分たちで考える体制ができた」と述べた。

 子育て施策や少子化対策では、小中学校を1校ずつ減らして4小1中としたことや、保育園統合に触れた。「今年度も保育士が足らない。きちんと預かれる体制をつくることが一番だ」とさらなる対応を示唆した。

 財政のスリム化については「ここが一番難しい。将来を見て、やめるものはやめていく。形を変えなければいけないものもある。先のことを考えて議論していきたい」と力を込めた。

 土屋氏は旧津具村生まれ。製材業を営みながら、2007年から設楽町議を4期連続で務め、議長も経験。21年の前回町長選で初当選した。

 次期町長選に向けては、今のところ他に出馬表明の動きはない。

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