新城市で人材確保へ共に活動
2025/06/17
東野社長㊧の話を聞く参加者ら(新城市川田で)
地元企業が協力して人材確保に取り組む組織「地域の人事部」の構築に向け、新城市は16日、計画に関心を寄せる企業の経営者、採用担当者らを集めた会合を、参加企業の一つ「バルカーミカワフロンテック」の本社で開いた。会社訪問を通じて互いに魅力を探る狙いがある。
バルカーミカワフロンテックは産業用部品メーカー、バルカー(東証プライム上場)の生産子会社。同市川田にあり、昨年10月には田原工場も完成した。
会合であいさつした東野公夫社長は、明るい職場づくりを心掛けていることを紹介。「会社では長い時間を過ごすので、ここを充実させれば人生も2倍、3倍に楽しくなる」と語った。
一方で「バルカーは100年近い歴史があり、業界の人は社名を知っているが、一般の人には分かってもらえない」と述べ、情報発信に課題を感じているようだった。
参加者らは工場を見学したほか、中途入社した社員へのインタビューを実施。「安全面を含めて社員を大事にしてくれる」「豊橋から通っている。面接で魅力を感じたので距離は気にならなかった」といった感想を聞き出していた。この日は同社を含めて5社が参加。市は今後も、定期的に会合を開いていく予定だ。