失敗覚悟で踏み出す勇気を

田原/デビュー作を来月出版/福江高卒・片山翔太さん母校で後輩に語る

2025/06/17

母校で後輩たちに話す片山さん(福江高校で)

 自身の実話をベースにした小説を来月初出版する県立福江高校卒業生の片山翔太さん(25)=北九州市門司区=が、田原市の母校で普通科観光ビジネスコース3年生18人に講義した。「ちょっとでもやりたいことがあれば、やってみる。やれ」と生徒にメッセージを送った。

 片山さんは、デビュー作のPRなどで田原市へ帰省したのに合わせ、今月12日、同コースの課題研究の授業で講師を務めた。東京でスポーツインストラクターだったサラリーマンから、現在のネットビジネスを手がけ、文筆家としても活動を始めるまでの自身について語った。

 サラリーマン時代、「なんとなく今の自分から変わった方がよさそう」と思い始めた片山さん。きっかけになったのが、大学2年生の時に書いた「二十歳の手紙」だった。高校時代、野球部での体験がトラウマになっていたが、「もう一度プレーして輝くんだ」と奮起し、ソフトボール部に入っていた大学生の時に書いた。

 「24歳の時に読み、毎日懸命に生きる自分、二十歳の自分の勇気に衝撃を受けた」と話し、「やりたいことも漠然としていたが、失敗しても死ぬわけではない。やりたいことをやって死のうと考えるようになった」と振り返った。

 そして「ぼくにとっての成功とは、失敗覚悟でやりたいことを100%やり切っている状態。この状態が、ぼくの成功」と話し、生徒たちに「やれ」という言葉を送った。

 これら実話をもとにつづった小説「失敗の手紙 二十歳の俺から、未来の僕へ」は7月10日、日本橋出版から出版される。150社に企画書を送り、つかんだデビュー作で、片山さんは「Z世代の若者に失敗を覚悟で一歩を踏み出す勇気を伝えたい」と笑顔で話す。本は田原市内の書店にも並ぶという。

2025/06/17 のニュース

母校で後輩たちに話す片山さん(福江高校で)

有料会員募集

今日の誌面

有料会員募集

東日旗

きらり東三河サイト

高校生のための東三河企業情報サイト

連載コーナー

ピックアップ

Copyright © TONICHI NEWS. All rights reserved.

PAGE TOP