特殊詐欺被害を未然に防止

金融機関5支店とコンビニ1店に感謝状/豊橋署

2025/06/20

感謝状を受けた金融機関職員とコンビニ店店長(豊橋署で)

 特殊詐欺被害を未然に防いだとして、豊橋署は19日、豊橋市内の金融機関5支店と職員、コンビニエンスストア1店舗を表彰した。清永芳弘署長が「詐欺被害が社会問題となっている中で最後のとりでとして市民を守っていただいた」と感謝した。

 豊川信用金庫弥生支店は4月17日、現金を引き出そうとした80代女性に対応して通報。別の支店から情報を受けた営業職員が、女性宅に出向いて詳細に内容を聞いて被害を防いだ。支店や課をまたいだ対応で、磯村晃一支店長は「窓口から営業、支店間で良い連携が取れた結果」と振り返った。

 あいち銀行豊橋支店は同22日、携帯電話で通話しながらATMを操作する高齢男性を説得。10万円を引き出し、犯人の指示で現金を振り込む間際だった。担当した職員の田中文嵩さんは「高齢の方は不審な電話があった際は相談してほしい。今後も注意を払いたい」と顧客への思いを示した。

 セブンーイレブン西岩田2丁目店は同日、プリペイドカードの購入に来た高齢男性に対応。不審に感じて署へ通報した。用途を聞き出し、男性の言い分をネットでも確認。詐欺である可能性が高いと判断した。伊藤彰啓店長は「詐欺だと疑わしい事案は多い。これからも気を付けたい」と語った。

 豊橋幸郵便局は同23日、「リフォームのため200万円を引き出したい」という80代女性に対応。使途を聞くと不審な様子を見せたため署に通報した。頻繁に来店する女性で、複数の職員で詳細に事情をうかがった。三ツ井勝局長は「丁寧な聞き取りが防止につながった」と職員をたたえた。

 JA豊橋大津支店は同25日夕、ATMコーナーに来た80代男性に対応。窓口シャッターをたたいて限度額を超える現金を引き出そうとする様子や、すでにコンビニで送金した事実を聞いて署へ通報。さらなる被害を防いだ。鈴木匡支店長は「金融機関としてお役に立つことができた」と話した。

 豊橋信用金庫中央支店は同30日、「定期を解約したい」という80代女性を説得した。息子を名乗る者から電話を受けたと聞き、実在の長男に連絡して詐欺と判断。女性が混乱しないように配慮した対応を貫いた。担当した職員の山本愛さんは「大切な預金を守ることができた」と振り返った。

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