ウォータースタンド社と実証事業で連携協定/蒲郡
2025/06/20
協定書を交わした鈴木市長㊧と福嶋東海支社長(蒲郡市役所で)
二酸化炭素(CO2)排出量の削減を目指す蒲郡市は19日、給水器レンタル業の「ウォータースタンド」(埼玉県さいたま市)と連携協定を結んだ。市役所など市内4カ所に誰でも利用できる給水器を設置し、水筒の利用を促す。
飲み物を入れる容器を「マイボトル」として持ち歩く動きが広がる中、同社が設置するのは浄水型の給水器で、水道に接続し、活性炭などフィルターを通した常温水を提供する。マイボトルの普及啓発とともに、実証事業として、プラスチックごみの削減効果などを検証する。
市役所であった協定締結式で、福嶋友宣東海支社長は「年間30億本の使い捨てプラスチックボトルの削減を目指している。厳しい目標だが、誰もが参加できるので、ぜひご協力を」と話した。
市は、2050年までにCO2の排出量実質ゼロを目指す「ゼロカーボンシティ」を宣言した。鈴木寿明市長は「ゼロカーボンにつながるシステムに感謝。熱中症防止の意識を高めるのにも役立てたい」と期待を寄せた。
給水器は今月中に設置される予定で、場所は市役所と市立図書館、市民体育センター、市保健医療センター。市では給水器の利用により、年間約5000本の廃棄ペットボトルの削減になると見込む。