明大学生が今年も農作業と暮らしを体験/田原
2025/06/21
スイカの苗を植える稲子さん(手前)と野崎さん=田原市六連町で
明治大学農学部(神奈川県)の2年生が、全国屈指の農業地帯、田原市で農家に住み込みながら農業を体験、学んでいる。学生14人は野菜や果物、切り花、養豚の農家7軒に分かれ、23日まで滞在する。
「ファームステイ研修」として2003年から行われ、毎年、農家有志の団体「田原農業懇話会」が学生を受け入れている。今年は、学生が17日から農家宅で研修を始めた。
六連町の露地野菜農家で懇話会の会長を務める西山直司さん宅では、野崎万愛さんと稲子美月さんが訪れ、旬のスイカの収穫、出荷などの作業を手伝いながら、西山さん家族と生活をともにしている。
田原へ到着した日の午後から農作業を始め、朝から畑でスイカを収穫したり、重たいスイカを並べたり、運んだり。8月に出荷するスイカの苗を植える作業にも取り組んだ。
野崎さんは「畑の広さやスイカの数に驚きました。日ごろはクーラーの中なので農作業は大変ですが、日ごとに慣れてきました」。稲子さんは「農家さんの苦労を実感できました。一緒に働く人とコミュニケーションを取りながらする作業は楽しいです」と話した。
2人とも「地引き網ができたり、海、山があったりで、いろいろ体験できそうでした」と、田原を研修先に希望した。学生らは21日、市内の表浜海岸で伝統の地引き網を体験する。