九九式二十粍機銃を特別展示

桜ヶ丘ミュージアムで「豊川海軍工廠展」

2025/07/25

豊川海軍工廠展をPRする福田館長(豊川市役所で)

 豊川市桜ヶ丘ミュージアムで26日から「豊川海軍工廠(こうしょう)展」が始まる。戦後80年の今年は、工廠で製造された靖国神社遊就館(東京都千代田区)所蔵の九九式二十粍(みり)機銃を初めて特別展示する。

 大戦中の1943年に製造された機銃は長さ133センチ、重さ23キロ。主に零式艦上戦闘機(ゼロ戦)に搭載され、1分間に約520発の発射速度を誇った。刻銘には「豊川海軍工廠」の文字と製造番号が刻まれている。

 工廠で生産された弾薬や信管、双眼鏡などを除けば現存する数少ない製品。学芸員の桑原将人さんが数年前に靖国神社遊就館で一般展示されているのを知り、交渉した結果、戦後80年の節目の年に市内での展示が実現した。

 パプアニューギニアのラバウルで墜落したゼロ戦で見つかり、所有していた日野自動車が靖国神社に寄贈した。桑原さんは「機銃という形として残っているものはほとんどない。貴重な機会なので見にきてほしい」と話している。

 このほか、全118点を8月31日まで展示。入場無料。月曜休館だが、8月11日は開館。これまで33回分の工廠展をまとめたパンフレットも配布する。

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