昨年の暑さから遮光や土壌の耐熱など工夫/豊川
2025/08/05
スプレーマム栽培に意欲を示す白木さん(豊川市三上町で)
豊川市で、お盆向けスプレーマム(枝状に数輪咲かせた菊)の出荷が最盛期を迎えている。
JAひまわりによると、市のスプレーマムは全国トップクラスで、県内では田原市に次ぐ2位の生産量。花の形や茎の太さ、花持ちなど、市場で高い評価を受けている。
市内三上町の白木友哉さん(32)のハウスでは4日も、午前6時ごろから作業を開始し、収穫、箱詰めなど、出荷に追われた。
夏は、ピンク、白、黄色の3色をメインに栽培。昨年の暑さを経験したことから、今年は、遮光や土壌の耐熱、水あげも工夫し、特に、葉水をこまめに行った。こうした対策によって全体的に生育が良かったという。
白木さんはスプレーマム農家の4代目。1年前に父親から事業承継し、「いい花を咲かせたい」と土壌の改善などにも取り組んでいる。「魂のこもった菊をつくっていきたい」と意欲を示し、「普段の日でも、自分の作った菊を手に取ってもらえたらうれしい」と話した。
JAひまわりスプレーマム部会は会員50人。年に1500万本の出荷を見込んでいる。主に東京、大阪、東北方面に出荷する。