戦争遺構の写真使い限定で300部/「戦後80年 語り継ぐ豊川海軍工廠」発売
2025/08/05
工廠関連の遺構の写真が使われたオリジナルフレーム切手のレプリカ(日本郵便東海支社提供)
豊川海軍工廠(こうしょう)被爆80年を迎える7日から、日本郵便東海支社はオリジナルフレーム切手「戦後80年 語り継ぐ豊川海軍工廠」を発売する。4日、東三河地区連絡会の山本良統括局長と豊川郵便局の藤井章局長が、市役所を訪れ竹本幸夫市長に切手のレプリカを贈呈した。
110円切手が10枚セットで税込1800円。絵柄は市教育委員会生涯学習課が選定しており、工廠跡地の平和公園内に残る火薬庫や信管置場をはじめ、被爆した本宮山遥拝所跡石鳥居や、諏訪神社の狛犬(こまいぬ)の石像など、現在も見られる戦争遺構の写真が使われている。市内をはじめ、東三河の簡易局を除く114局で限定300部が販売される予定。
この日の贈呈式で、山本局長は「平和を語り継ぐ象徴となる切手になれば」と期待し、藤井局長も「工廠の歴史はずっと伝えていくべき大切なこと。お手伝いできることをありがたく思う」と話した。竹本市長は「戦争の悲惨さは風化させてはいけない」と感謝した。