聴覚障害者理解など向上貢献評価

豊橋創造大・手話サークルが市の「教育奨励賞」受賞

2025/08/09

ろう者㊨と一緒に防災紙芝居を披露する学生ら(3日、こども未来館ここにこで)

 豊橋市牛川町の豊橋創造大学手話サークルが、今年度の豊橋市市制施行記念式典で「教育奨励賞」を受けた。「聴覚障害者の防災対策に関する意識向上を促す活動のほか、手話言語の普及活動を通して聴覚障害者の理解と地域における社会教育の向上に貢献した」と評価された。

 平松靖一郎サークル顧問は、表彰に感謝し「地域のろう者の皆さんに協力をいただき、大学という教育研究活動の場で、聴覚障害者福祉の向上につながる活動を微力ながら続けてきた。これからも、学生たちと一緒に人にやさしいまちづくりの一助となる活動が続けられればと願っている」と語った。

 豊橋創造大学手話サークルは2010年4月、同大保健医療学部看護学科の学生を中心に設立。手話言語の普及や聴覚障害者の理解と防災対策等について学習し、地域の聴覚障害者団体との交流事業にも積極的に取り組んでいる。東日本大震災で被災した聴覚障害者を取材したドキュメンタリー映画の上映会を機に、支援や防災対策などの活動にさらに力を注いでいる。

 23年には「聴覚障害者が困ること」をテーマにした防災紙芝居を制作。地域の子どもたち向けに読み聞かせ活動を開始した。24年から、愛市憲章ソング「つつじ」に手話を付けて歌う活動も始めている。

 10月26日の大学祭では、防災紙芝居を披露する。

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