総合スポーツ公園への移設計画/豊橋市
2025/09/02
一般質問で答弁する長坂尚登市長(豊橋市議会議場で)
豊橋公園内にあった野球場を三河湾沿岸の豊橋総合スポーツ公園B地区に移設する計画をめぐり、豊橋市は1日、他の建設地の可能性についても調査を行ってきたことを明らかにした。
長坂尚登市長は先月19日の市議会全員協議会で、総合スポーツ公園に盛り土を行った上でメイン球場を整備するほか、サブグラウンド2面も配置するなどの基本設計を示した。
1日の市議会一般質問で、菅谷竜議員(新しい豊橋)が現行の移設予定地以外も検討しているかただしたのに対し、山口雅己文化・スポーツ部長は「詳細な検討に至っていないが、他の場所の整理を庁内で行っている」と答えた。
山口氏は基本設計での計画地と「同じような面積で、どこにあてはめられるか。災害リスクの低いところか」との観点から「高師緑地公園やその他郊外、調整区域で複数箇所整理している」としつつ、用地買収も絡むため「具体的な説明は控える」と述べるにとどめた。
津波や液状化を懸念し臨海部への球場移設に異を唱えていた市議時代の発言を踏まえ、菅谷氏から現在の認識を聞かれた長坂市長は「個人の考えは変わっていない」と答弁した。
その一方で「市長としては自身の主義主張ではなく、議会や市民のさまざまな意見を伺いながら、市政を運営する必要がある」とも述べた。
野球場を総合スポーツ公園に移設する計画は、豊橋公園での多目的屋内施設(新アリーナ)計画に伴い立案された。長坂氏の市長就任により球場跡地を建設地とするアリーナ関連の工事とともに中断している。