年間通じて発生/新鮮な魚介類選び加熱・冷凍を
2025/09/02
食中毒を防ぐポイントの一部(内閣府食品安全委員会SNSより)
魚介類に幼虫として寄生するアニサキスの食中毒が年間通じて発生しているとして、内閣府の食品安全委員会がこのほど、交流サイト(SNS)などで注意を呼びかけた。魚介類は新鮮なものを選び、目視で確認して除去することや、加熱・冷凍で死滅させることを求めている。
寄生虫(線虫)の一種であるアニサキスの幼虫は、長さ2~3センチ、幅0・5~1ミリくらいで、白色の少し太い糸のように見える。サバやアジ、サンマ、カツオ、イワシ、サケ、ヒラメ、マグロ、イカなどに寄生する。
寄生している魚介類を生で食べることで、幼虫が胃壁や腸壁に刺入して食中毒(アニサキス症)を引き起こす。胃は12時間以内に激しいみぞおちの痛み、吐き気、嘔吐(おうと)の症状が出る。腸の場合は十数時間以降に、激しい下腹部痛が出る。
一般的な料理で使う食酢での処理や塩漬け、しょうゆやわさびをつけても、幼虫は死滅しない。マイナス20度で24時間以上冷凍するか、60度で1分か70度以上に加熱するのが有効としている。