伊知多神社の「秋葉火祭り」行う/豊川市市田町
2025/09/07
御神火が燃える松明を抱えて歩く町民ら(豊川市市田町で)
豊川市市田町で6日夜、伊知多(いちだ)神社の「秋葉火祭り」が行われた。地域の防火や虫除けを祈願し、町民ら約200人が参加した。
同神社前で、竹と藁(わら)で作った長さ約3㍍の松明(たいまつ)に御神火(ごじんか)を点火。
両手に抱えて田園地帯などを歩き、赤塚山にある秋葉神社を目指した。先端が燃える松明から時折火の粉が降りかかる中、参列者らは汗まみれになり、髪の毛や衣服を焦がしながらも懸命に歩みを進めた。
子どもたちも空き缶で作った小型の松明を手に行列に加わった。秋葉神社では松明を堀に投げ込み、神事が行われた。
約200年前から伝わる祭事で、地元の中部中学校の生徒が郷土の歴史を研究したのを機に平成に入ってから本格的に再開した。