豊橋市の事業承継支援紹介

25年版「中小企業白書・小規模企業白書」掲載/関係者ら働きかけへの意欲新た/重要な早期着手「機運高めたい」

2025/09/18

豊橋市が発行するリーフレット「廃業させないまち とよはし」では事業承継の事例を紹介

 豊橋市内の関係機関による事業承継支援の取り組みが、中小企業庁の2025年版「中小企業白書・小規模企業白書」に掲載された。関係者はこれを励みに、働きかけへの意欲を新たにしている。

 白書のコラムでは、市や愛知県事業承継・引継ぎ支援センター、豊橋商工会議所、地元の金融機関で21年8月に立ち上げたプラットフォーム「とよはし事業承継ひろば」をきっかけに「実際に事業承継に取り組む中小企業も出てきている」と指摘する。

 足を運びやすい市役所での個別相談会や年2回発行する啓発用リーフレットのほか、概論から実務的内容までの流れで事業承継への関心を高め理解を深めるよう工夫されたセミナー、市内にある3大学と構築した連携体制、後継者がいない企業に創業希望者を引き合わせる試みにも文中で言及している。

 市商工業振興課によると、21年度に255件だった支援機関全体での相談対応件数は、22年度に423件、23年度には540件へと右肩上がりで伸びてきた。24年度は486件に減少したものの、とよはし事業承継ひろばの発足が少なくない相談ニーズの掘り起こしにつながったとみられる。

 同課経営サポートグループの松岡大策主査は、白書への掲載を「光栄なこと」と喜ぶ。事業承継には早期着手が重要だとして「行政がリーダーシップをとることで、スクラムを組んで相談に乗っていく機運を高めたい」と話している。

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