公共交通維持に一役

労働力確保へ交通事業者と求職者つなぐ/豊橋市の支援プログラム成果着々

2025/09/25

過去の運転体験会の様子。現役のドライバー(手前)が参加者に説明する=豊橋市提供

 地域住民の重要な移動手段の一つである公共交通の維持は、自治体にとって大きな関心事だ。労働力確保に向け、交通事業者と求職者をつなぐ豊橋市の取り組みが成果を上げつつある。

 市は2019年度から、路線バスやタクシーのドライバー志望者を支援するプログラムを開始。市内の事業者を集めて実施する合同説明会に加え、昨年度からは市の施設の「とよはし産業人材育成センター」(同市神野新田町)を使って、就職後をイメージしやすいよう実際の車両を運転できる機会を提供している。同センターには教習コースが備わっている。

 市によると、これまでに支援プログラムに参加した人のうち、21人がバス会社やタクシー会社に採用されたという。少子高齢化の進行に伴う人手不足に苦しむ事業者に「一定の寄与ができている」と市都市交通課の金子倫三課長補佐は指摘する。

 今年度2回目の会社説明会と運転体験会は、11月6日午後に豊鉄バス、ヨシダ交通、東海交通、豊鉄タクシーの4社合同で開催される。

 普通免許を持つか、1年以内に取得見込みの人が対象。10月30日までに二次元コードなどから申し込む。参加無料。

 金子さんは「地域住民の移動を支える公共交通には、やりがいがある。ぜひ(運転体験会と会社説明会に)参加して魅力を感じ、運転士になってほしい」と話している。

申し込み用の二次元コード

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