JA愛知みなみ田原洋菜部会が60周年
2025/10/12
記念式典であいさつする長神部会長(崋山会館で)
全国有数の出荷量を誇るブロッコリーなどを生産しているJA愛知みなみ田原洋菜部会の創立60周年記念式典が9日、田原市の崋山会館で開かれた。部会員と、取引市場や関係機関の来賓ら約130人が出席し、節目を祝うとともに部会のさらなる発展を誓った。
同部会は、ブロッコリー、葉付きブロッコリーを主力にリーフ系レタス、セルリーなど8品目の洋菜を栽培。部会員は206人で、昨年度の実績によると、90万3111ケース(約7297トン)を京浜、中京、関西、北陸の市場に出荷した。式典では、長神寿敏部会長が60周年の歴史を支えた先人の努力と関係機関の温かい支援に感謝し、「60周年を新たな出発点とし、さらに歴史を積み重ねられるよう一層努力します」とあいさつした。
JA愛知みなみの鈴木照彦組合長は、鮮度保持出荷をいち早く取り入れるなど、質と量でブランド化を進めてきた部会の取り組みを紹介した上で「ブロッコリーは2026年度から指定野菜となり、田原洋菜部会への期待はますます大きくなる。JA愛知みなみとしても部会をサポートし、経営支援、販路拡大に努める」と述べた。
来賓の山下政良田原市長は「お互いが切磋琢磨(せっさたくま)し、品質の向上などでこの地の農業を支えてください」と一層の活躍に期待を寄せた。
取引市場を代表し、東京青果の戸塚幹夫常務は「いいものにはしっかりとお金を払う消費者はたくさんいるので、自信をもっていいものを作っていただきたい」と祝辞を述べた。