神明公園で平和都市めざす豊橋市民展開幕/渥美線機銃掃射を描く前日物語も上演
2025/10/19
原爆パネル展などさまざまな展示が並ぶ(豊橋市魚町で)
豊橋まつりの同時開催イベントとして、「2025平和都市をめざそう豊橋市民展」(同実行委員会主催)が18日から、豊橋市魚町の神明公園で開かれている。19日まで。参加無料。
実行委員会は、東三河地域の平和を願う18団体からなる。各団体が、「なくそう核兵器 きずこう平和『戦争はしない・させない・許さない』」をテーマに、平和や環境、福祉などに関わるそれぞれの活動を展示発表している。
広島市に落とされた実物大の原子爆弾模型(リトルボーイ)や、桜丘学園の平和の塔から分火された「原爆の火」が展示されているほか、「豊睦会」と原水爆禁止豊橋地域協議会の協力による原爆パネル展や、「豊橋母親連絡会」による戦争食「すいとん」体験コーナーもあった。
1945年6月の豊橋空襲により母と姉を亡くした体験談を語った鈴井計義さん(89)は、「戦争は人と人との殺し合い。尊い命を大切にしてほしい」と訴えた。
19日は、午前11時から「前日の会」による終戦前日に起きた渥美線機銃掃射事件を伝える紙芝居「前日物語」の上演がある。市民展は午後3時まで。