電力安定化貢献に期待/サーラエナジー
2025/10/19
「サーラ浜松蓄電所」の開所式(浜松市中央区で)=提供
浜松市中央区西塚町のサーラエナジー浜松供給センター内で同社が建設を進めていた系統用蓄電池を使った「サーラ浜松蓄電所」が完成した。15日、開所式が現地で開かれた。
太陽光、風力など再生可能エネルギーは、気象条件などで発電量が大きく変動するため、同蓄電所は発電量を調整する役割を果たす。系統用蓄電池は、電力系統に直接つないで充電、放電を行える。
需要と供給がアンバランスになる時に充電、放電し、供給量が多い時間帯には充電、需要が多いときには放電する。また、需要の細かい変動に合わせて数秒、数十秒、数分の単位で充電、放電でき、電力の安定化に貢献する。
蓄電所には、コンテナ型の蓄電池48台が設置された。出力は1万1400キロワット。容量は6万9600キロワット時で、一般家庭約6000世帯分の一日の電力使用量に相当する。
現地で開かれた開所式には関係者が出席し、開所を祝った。
サーラ浜松蓄電所は、経済産業省の系統用蓄電システム・水電解装置導入支援事業補助金(約12億円)を受けて整備が進められていた。
20日には、豊橋市新西浜町に太陽光発電所を併設した蓄電所を開所する。