望遠鏡でスワンも確認/設楽町
2025/10/25

右上へうっすらと尾を伸ばしたレモン彗星(設楽町田口から)
1月に発見されたレモン彗星が見頃を迎えている。好天となった23日の日没後には、設楽町田口の奥三河総合センターから、緑がかった本体から尾を伸ばした姿を双眼鏡で観察できた。今の時期はスワン彗星も空に浮かび、見物や撮影に来た人たちが一期一会の共演を楽しんだ。
国立天文台によると、レモン彗星は米国のレモン山天文台が見つけた。太陽の周りを楕円形に回り、そのサイクルは1周1000年以上と計算されている。
地球へは今月21日に最接近。現在は遠ざかりつつあるが、太陽に最も近づく11月8日にかけて彗星自体の明るさは増していく。
観察に適しているのは11月2日ごろまで。日の入り後の西の空に注目したい。
「奥三河☆星空の魅力を伝える会」の後藤修一代表(50)は「ようやく晴れ、しっかり見ることができた。割と見やすい彗星なので、貴重な観察の機会だ」と話した。
スワン彗星も今年発見された。レモン彗星より暗いが、23日には南西のやや高い位置にあるのを、望遠鏡で確認できた。