物価上昇と運用の違い学び日本と米国を比較
2025/10/28

三菱UFJ銀行新城支店の出前授業(新城有教館高校で)
新城市西新町の三菱UFJ銀行新城支店(秋吉壮一支店長)は24日、新城有教館高校で初めて金融経済教育の出前授業を開き、専門系2年生117人が金融について学んだ。
講師は支店の行員2人。スライドを使って「未来とお金を考える日」をテーマに授業を進めた。この中で、これから一生どれくらいお金がかかるかを問題提起し生涯年収2億円、支出も同じくらいと試算した。そのうえで物価上昇で目減りすることや日本とアメリカの資産運用の違いなどを紹介し、金融商品への向き合い方を説明した。
生徒らは、資産運用の「卵を一つのかごに盛るな」のことわざから性質や値動きの異なる複数の資産に分散して運用し、安定的な運用成果が得られることにつながり、金融リテラシーの3つの軸「生活設計を立てる力」「金融の仕組みを理解し、活用する力」「トラブルを防ぐ・対応する力」についても学んだ。
生徒らは「自分にかかるお金について考える良い機会になった」「ワークショップで30年前と30年後の物価上昇について認識できた」「早いうちからお金をためることが必要」などと話した。
行員の一人は「生徒に感想を聞き、内容が伝わったことがわかった」と喜び、「今後の生活の手助けになればうれしい」と語った。
支店には「金融機関として何か地域に貢献したい」との思いがあり、今回の出前授業につながった。「今後も積極的に実施していきたい」と意欲を見せる。