学生たちの発想に期待

動き出すアグリテックコン新設部門/豊橋市

2025/10/31

アグリテックコンテスト学生部門の参加者ら(豊橋市提供)

 農業に最新技術を活用する「アグリテック」のアイデアを競うコンテストで、主催する豊橋市が期待を寄せるのが大学生の発想力だ。そのために設けた新たな部門では、チームに分かれてすでに動き出している。

 4年目を迎えたアグリテックコンテストに今年度新設された学生部門には、市内の豊橋技術科学大や愛知大のほかに、名古屋大や南山大、岐阜大、静岡県立農林環境専門職大から計18人が応募した。大学生らは5つのチームをつくり、11月のワークショップで農業関係者の話を直接聞いて農業課題のありかを探る。

 市地域イノベーション推進室の小野健太郎室長補佐は「農家が何に困っているのか課題を知ることで、やる気に火が付くプログラムになっている」と話す。

 チームはそれぞれ、課題解決につながる新製品、サービスのアイデアを練り上げる。来年1月には入賞者が決定。1位と2位のチームに賞金が与えられ、最大2年間の伴走支援を受けてアイデアの実現を目指す。

 企業を対象とした一般部門とは別に学生部門を市が新設したのは、学生のユニークな研究をビジネスにつなげ、地域から農業系スタートアップを生み出したいとの思いがあるからだという。

 この取り組みを市民やそれ以外の多くの人々に後押ししてもらおうと、市は賞金を「ガバメントクラウドファンディング(GCF)」で11月3日から来年1月31日まで募る。200万円を目標に掲げていて、返礼品はない。市内在住者も寄付できる。

 小野さんは「問題意識を持って参加している子ばかりなので、温かく応援してほしい」と呼びかける。

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