豊丘高で防災講話、帰宅困難時は生徒が運営主体に
2025/10/31

講話を聞く生徒たち(豊丘高校で)
豊橋市の県立豊丘高校で30日、防災講話が開催された。同校が岩田校区の第二避難所に指定されていることから、地域との連携を深め生徒の防災意識を高めようと企画された。全校生徒約800人が参加した。
同校区の自主防災会長でとよはし防災リーダーを務める山口智雄さんが講師を務めた。山口さんははじめに、近い将来発生が懸念されている南海トラフ巨大地震のメカニズムについて説明し「巨大地震はいつ起きるかわからないため、備えが必要」と話した。
そして、豊丘高校には他市町など遠方から通う生徒もいることを指摘して「地震が起こって公共交通機関が止まったり、橋を渡れなくなったりしたら、帰宅困難者になり、学校で避難生活を送ることになる。その時には、避難所運営の主体となり、さまざまな活動を率先して行って弱い立場の人を守ってほしい」と期待した。
講話を聞いた3年の鈴木苺さんは「人の役に立てるよう知識を深めたい。きょうのお話をきっかけに家庭や学校で話し合いをしたいと思う」と感想を述べた。