進路とは生き方の選択

神谷薬品・神谷東樹社長 1年生320人へ熱く語る/豊橋東高で「東ビジネスコンパス」

2025/10/31

講演を聞いた1年生と神谷氏(手前)=豊橋東高校で

 豊橋市の県立豊橋東高校は29日、キャリア教育の一環として講演会「東ビジネスコンパス」を学校体育館で開き、1年生320人が参加した。

 自己の進路希望と職業観を結びつけ、自己実現への意識の喚起を図るのが目的。神谷薬品(豊橋市)社長でロアグループ代表の神谷東樹氏が「学校では学ばない、生き方の選択肢―未来は計画よりも、行動でつくられる」をテーマに講演した。

 神谷氏は、仕事や自分の生き方を決めることは、大学を選ぶことよりも重要であると強調。また、進路とは「職業を決めることではなく、生き方の方向性を決めるもの」であり、働く原動力は「誰かに喜んでもらうこと」だと訴えた。

 同氏は、本業の化学工業薬品卸売業の傍ら、社会課題の解決を目指すソーシャルビジネスを志向。障害者の社会参加と自立支援のため、就労継続支援B型施設「be farm(かがやきファーム)」を設立したことを紹介した。施設では、農薬を使用しない葉物野菜を水耕栽培し、軽作業中心の環境を提供することで、誰もが自分のペースで働ける支援体制を築いている。

 質疑応答では、人との出会いは「自分の興味のあるところに出かけていくことで広がる」と助言。1年生に対し「何でもいいから何かに打ち込むことが貴重な経験となり、特に自分の価値観と違うものに触れることが成長のヒントになる」と強調した。

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