豊橋南高・ボランティア部がさわらび会利用者と海岸清掃
2025/11/06

ごみを集める生徒とさわらび会の利用者(豊橋市の表浜海岸で)
県立豊橋南高校のボランティア部は4日、豊橋市伊古部町の表浜海岸で清掃活動を行った。部員17人が、社会福祉法人さわらび会(同市野依町)の利用者5人とごみを拾い集め、地域の環境を守る意識を高めた。
部員は利用者と手分けして花火の残骸や漁網、漂流したとみられる生活ごみを回収。砂浜下に埋もれる物も拾い、絶滅危惧種のアカウミガメが産卵しやすい海岸に整えた。
部は、運動部や文化部に所属する生徒が加入。学校前にある花壇の手入れや市施設でのイベントなどで活動している。
長らく続けていた表浜海岸の清掃は、新型コロナウイルスの影響により中断しており、数年ぶりの実施となった。学校に近い可知記念病院(南大清水町)の協力を得て送迎バスで海岸に向かい、障害のある市民ともふれ合いながら地域貢献の思いも高めた。
2年の山本陽翔(はると)さん(17)は、入学前に部の存在を知り興味を抱いて入部した。この日は、海岸利用者によるごみの多さを実感した。「見た目よりも多くの物が落ちていた。これからも環境を意識して過ごしたい」と話した。
さわらび会の障害者支援施設「明日香ホーム」に入所する、園部克好さんは「生徒は優しく、いろいろなごみが拾えた。また一緒にやりたいと思う」と感想を語った。