岡崎市六供配水場13年ぶり一般公開/30人が近代建築堪能
2025/11/18

ステンドグラスなどで飾られた旧ポンプ室
岡崎市六供(ろっく)配水場が8日、一般公開された。「あいちのたてもの博覧会」の一環で、事前に申し込んだ30人が参加。装飾性豊かなデザインが残る、昭和初期に建造された配水塔と旧ポンプ室を見学した。
市上下水道局水道浄水課によると、一般公開は2012(平成24)年度以来13年ぶり。配水塔と旧ポンプ室が、公益社団法人土木学会(東京都新宿区)が選ぶ「土木遺産」に登録されたことに合わせて行われた。
高さ17・2㍍の配水塔では、約70段の階段を上って屋上へ。西日が差し込む中、市内を360度見渡せる場所から絶景を楽しんだ。階段の途中に付けられた小窓からは、放射状に伸びる8本のはりが貯蔵された水に映る様子を眺めた。
旧ポンプ室では出入り口の左右にはめ込まれたステンドグラスや、柱上部の華やかな装飾に見入った。水質測定に使われていた地下室にも潜入。実用性と装飾性を兼ね備えた造りに目を輝かせた。
豊田市の内山直子さん(45)は「凝った装飾など、建物ごとに個性がある点がすごい」と驚いていた。
岡崎市の県立岩津高校調理国際科の恒例行事「八丁味噌(みそ)料理対決」が5日、同校で開かれた。
同科の1年生37人が夏休みの八丁味噌蔵見学での学びを生かし、八丁味噌を使った主食やおかず、スイーツを2、3人1組で計17品考案。サツマイモやカボチャなどの秋の食材、同市法性寺町で生産される「法性寺ねぎ」、県内産のイチジクやシラスといった地元の農海産物などと組み合わせ、八丁味噌の塩味やこくを引き立てたメニューを、約1時間で調理した。
合資会社八丁味噌と株式会社まるや八丁味噌=共に同市八丁町=の関係者らが試食審査し、優秀な3品を選んだ。
最優秀賞には「味噌キャラメルナッツ―パリっと!! 抹茶ラスクにのせて」が選ばれた。あめでコーティングした麩(ふ)のラスクに、香りの良い「西尾の抹茶」と味噌で甘さを抑えたキャラメルソース、ナッツを乗せた一品。考案したパティシエ志望の青木菜々子さん(16)とホテルの料理人を目指す喜多川七虹(ななこ)さん(16)は「最優秀賞をもらえてびっくり。今後もよりおいしい料理が作れるように工夫し、次は保護者の人たちに振る舞う会でおいしく食べてもらいたい」と笑顔を見せた。
同行事は少なくとも20年以上前から毎年行われていたが、今回で区切りにするという。