映画「長篠」特別上映会

史実から読み解けない謎に迫る力作/新城市で主演俳優ら思い語る

2025/11/24

(左から3人目から右へ順に)金児さん、楊原さん、宮下監督、赤松さん=新城文化会館で

 長篠合戦450年記念映画「長篠」特別上映会(長篠・設楽原鉄砲隊・ミヤオビピクチャーズ主催)が22日、新城文化会館で開かれた。上映後には主演の楊原京子さん、金児憲史さん、宮下玄覇監督らが登壇し、作品への思いを語った。

 映画は、「長篠・設楽原の戦い」前夜の武田軍武将を描いた群像劇。武田家老衆は、負けるとわかっていて「なぜ勝頼を止めなかったのか」「なぜ撤退もせずに討ち死にを選んだのか」、馬場・内藤・山県らが決戦前夜に交わした「水盃」の逸話をもとに、史実からは読み解けない謎に迫っている。戦いに参戦せず、その後信長によって処刑される岩村城代の秋山虎繁(金児)と、妻で信長の叔母であるお艶の方(楊原)を主人公にし、戦国の世に生きた人々の「熱き思い」を描いている。

 初上映された126分の映画が終わると、会場から大きな拍手が送られた。主演者らが登壇し、思いを述べた。

 「完成した映画を初めて見た」と言う主演の2人。楊原さんは「最後は泣いてしまった」と話し、金児さんは「さまざまな思いが交錯し感慨深く、胸が熱くなった」と感想を述べた。宮下監督は「4年前の『信虎』はスペインやインドで賞を取った。続くこの第2弾も海外に出していきたい」と話した。「プロデューサーの赤松亮さんやスタッフ皆の力でできた」と感謝した。

 映画は、山梨県や岐阜県などでも上映され、来年春に全国劇場公開の予定。

 上映前には、主演の2人が新城市の下江洋行市長と対談。市長が新城を紹介し、2人は役だけでなく実の夫婦であることなどを話し「ぜひまたゆっくり新城に来たい」と誓っていた。

 下江市長は映画について「軍議がリアルに描かれ見応えがあった。多くの方に見ていただきたい」と語った。

下江市長と懇談する主演の(左から)楊原さんと金児さん=同

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下江市長と懇談する主演の(左から)楊原さんと金児さん=同

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