ドローンで山間集落へお届け

民間企業が新城市作手で物流実験/来年度にも事業化へ/高齢者らの買い物支援や災害時物資供給にも

2025/11/29

Aコープから離陸するドローン。大村秀章知事らが見守った(新城市作手高里で)

 愛知県は28日、ドローンを活用して新城市作手地区で続けている物流実験の様子を、報道陣に公開した。来月19日まで約1カ月間、住民がスマートフォンで注文した商品を山間部の集落などへ空輸している。実用化されれば高齢者らの買い物支援だけでなく、災害時の物資供給にも役立ちそうだ。

 実験はドローン物流を手掛けるネクストデリバリー(山梨県)などが受託。住民にはAコープ作手店の食品や日用品をスマホで注文、決済してもらう。近距離の家庭へは車両で届ける一方、道路事情の悪い集落など6カ所には着陸拠点を設け、ドローンで「置き配」する。

 ドローン運行はネクスト社が山梨県小菅村から遠隔で管理しており、全国各地の作業を1カ所に集約することで省人化を図る。また、空輸と陸送の組み合わせにより全体のコストを抑制する。

 来週からは、宅配便の荷物もドローンに積み替えて配送する予定。同社などは来年度、県の支援を受けながら新城市内で事業化することを目指している。

 この日はAコープから直線距離で5㌔ほど離れた場所まで、段ボールに入れたお菓子をドローンで運んだ。車だと13㌔余りになる道のりを、片道14分ほどで到着。人の手を借りずに地面へ降ろしていった。

 無事に荷物を受け取った同市作手田代の竹下勝之さん(66)は「風があったのに、決まった位置へ置いていってくれた」とにっこり。「高齢者が多い地域で、買い物に行けなくなる人も出てくると思うので、ドローンで運んでくれれば助かる」と語った。

取材に応じる竹下さん(同市作手田代で)

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