移設計画で豊橋市が発表/基本設計予定地で再始動
2025/11/29

豊橋総合スポーツ公園B地区で計画される新球場の完成予想図(豊橋市提供)
豊橋市は28日、新たな野球場を三河湾沿岸の豊橋総合スポーツ公園B地区に整備すると発表した。球場移設計画は、基本設計の予定地で再び動き出す。
9月に開催した市民説明会や、防災分野が専門の学識者4人からの意見を踏まえ、整備方針を決定したという。
市によると、学識者として加藤孝明・東京大教授と護雅史・名古屋大教授、横田崇・愛知工業大教授、荒木裕子・京都府立大准教授に10月から11月にかけて意見を聞いた。各専門家からは、災害リスク極小化のため施設整備計画と避難計画をセットで策定する必要性や、避難者用に水や食料、携帯トイレを備蓄し、停電を考慮し非常用電源を設置すること、津波による浮遊物の緩衝として盛り土の上端から施設までの距離を確保することなど、さまざまな指摘があった。これらの意見は、総合スポーツ公園B地区で「対応が可能な範囲のもの」と結論づけた。
市によると、今後は学識者の意見を盛り込んで実施設計を行い、その後に工事を発注する。ただし、完成までのスケジュールは現時点で未定だという。
市議会の会派「新しい豊橋」や共産党などは同日、長坂尚登市長に対し、津波などへの懸念から球場の移転先の決定を撤回するよう求める申し入れを行った。
新球場をめぐっては、長坂市長が25日の定例記者会見で、総合スポーツ公園B地区に整備する方針を固めたと明言していた。
盛り土を行った総合スポーツ公園B地区に津波の指定緊急避難場所にもなるメイン球場を整備し、サブグラウンド2面を配置する基本設計について、長坂市長は今年8月に公表した後も慎重な姿勢を示し、現行案に修正を加えるかの参考にするため市民説明会を開き、学識者に意見聴取した。
球場移設は、市中心部の豊橋公園内にあった豊橋球場が多目的屋内施設(新アリーナ)の建設予定地になり、廃止されたことに伴うもの。昨年11月に就任した長坂市長がアリーナの契約解除に動いたのに合わせて、総合スポーツ公園B地区に新球場を整備する計画も中断していた。